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ビットコイン急落後、クジラは保有を再構築 6万ドル割れで買い増しも「底入れ」はなお不透明

Aug, 06 2026 8:26
ビットコイン急落後、クジラは保有を再構築 6万ドル割れで買い増しも「底入れ」はなお不透明

オンチェーン分析企業CryptoQuantによると、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、XRP(XRP)を保有する大口投資家、いわゆる「クジラ」が再び積極的な買いに動いている。同行は、こうした動きを弱気相場の最終局面に見られる典型的なパターンと位置づけているが、明確な底入れサインとは断言していない。

■ 主なポイント ・ビットコインのクジラ保有残高は、2025年12月に約287万BTCまで落ち込んだ後、約306万BTCまで回復。 ・イーサリアムでは大口ウォレットが保有を増やす一方で、小口投資家は売り越しの傾向。XRPクジラは1.00~1.20ドル帯にパッシブな買い注文を厚く積み上げた。 ・CryptoQuantはリスク・リターン環境の改善を指摘しつつも、底確認の前に一段安の可能性が残ると警鐘を鳴らす。

■ クジラの買い集めが本格化 ブロックチェーンデータを分析したCryptoQuantは、8月5日付のレポートで、ビットコイン、イーサリアム、XRPの3銘柄について、大口保有者が価格下落局面でポジションを積み増していると指摘した。この内容はThe Blockに引用されている。

同社リサーチ責任者のフリオ・モレノ氏は、こうした動きが「次のサイクル」に向けたポジション構築になっている可能性があるとしつつも、「明確なボトムの確認には至っていない」と慎重な姿勢を崩していない。

取引所およびマイニングプールを除いたビットコインのクジラ保有残高は、2025年12月の安値水準である約287万BTCから増加し、足元では約306万BTCに達している。

6万ドルを割り込んだ6月以降、買いのペースは加速。もっとも、2025年の強気相場ピーク時に記録した約323万BTCにはなお届かず、CryptoQuantは「クジラによるさらなる積み上げ余地が残っている」と分析する。

■ イーサリアムとXRP:大口が買い、小口が売る構図 イーサリアムでは、1万~10万ETHを保有するアドレス群が、2025年半ばの約1,400万ETHから残高を積み増し、過去最高の約1,960万ETHに到達した。一方、10万ETH超の超大口ウォレットも約180万ETHを新たに確保するなど、上位層の買いが目立つ。

これとは対照的に、1,000~1万ETHを持つ中規模アドレス群の保有残高は、1月の1,560万ETHから1,290万ETHへと減少しており、価格調整局面で小口・中口の売りを大口が吸収している構図が浮かぶ。

XRPについても、レポートはトークン価格が1.00~1.20ドルのレンジで推移するあいだ、クジラ勢がスポットの指値注文を厚く維持していたと指摘する。注文は主に「板に置きっぱなし」のパッシブオーダーが中心で、下値での拾い買い姿勢が鮮明だったという。

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■ CryptoQuantの弱気シナリオ:底入れはまだ先か 「弱気相場での典型的な“蓄積局面”では、強い手が弱い手の売りを吸収していく」とモレノ氏は説明する。CryptoQuantは、こうした所有構造の変化が、将来的に需要が戻った際の供給タイト化要因となり、特にイーサリアムの下支えにつながり得るとみている。

ただし同社は、これをすぐさま強気転換シグナルとみなすのは時期尚早だと強調する。

ビットコインの「実現価格(realized price)」は約5万2,900ドルと推計され、足元の市場価格約6万4,640ドルを下回っている。XRPについても、市場価格は約1.10ドルとされる一方、実現価格は約0.75ドル水準だ。

イーサリアムはさらに顕著で、実現価格が約2,450ドルに対し、現行の市場価格は約1,900ドルと下回っている。この乖離は、底入れを確認する前に、もう一段の下落が生じる余地を残していると同社はみる。

過去の弱気相場では、ビットコインの市場価格が実現価格に接近した局面が「最終段階入り」の目安となることが多かったが、今回のサイクルでは同じパターンが完全には再現されていない。CryptoQuantは「本当の底がどこかという点では、なお不確実性が残る」と指摘する。

そのうえで、2025年12月以降のクジラ保有残高の着実な増加は、「蓄積フェーズが進行している」ことを示す一方で、価格とバリュエーション指標は依然として追加の売り圧力が発生し得る余地を示していると総括した。

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