XRP (xrp) は、クジラの売買や個人投資家の関心、長期モメンタム指標がそろって弱含むなかで、最後の主要サポートを試す展開となっており、下落が一段と加速するリスクが高まっている。
注目ポイント
- XRP (xrp) は足元で約1.04ドルまで下落し、オンチェーン指標・テクニカル指標ともに弱含みが続いている。
- クジラ取引、SNS上での言及、週足モメンタムはいずれも低下し、買い意欲の萎縮が鮮明になっている。
- アナリストは1.17ドル水準を重要ラインとして注視しており、弱気トレンドが続く場合は0.73ドル近辺が次の下値メドに浮上している。
XRP価格の見通し
XRPはこの1週間で大きく売り込まれた結果、取引水準は主要サポートの最終防衛線付近まで後退した。オンチェーン活動の鈍化とテクニカル指標の悪化が重なり、相場は依然として売り手優位の展開が続いている。
直近24時間で約3.7%安、直近1週間では11%超の下落となり、価格はおよそ1.04ドルに接近している。同時に、ブロックチェーンデータでは大口投資家・個人投資家の双方で取引参加が減少しており、弱気トレンドを裏付ける形だ。
オンチェーン分析プラットフォーム Santiment によると、少なくとも10万ドル規模のクジラ取引件数は足元で約90件まで減少しており、2月初旬のピーク時に記録した約900件から大きく落ち込んでいる。これは大口保有者が積極的な売買を控え、直近の下落局面でも押し目買いより保有量の削減を選好してきたことを示している。
個人投資家の熱も冷めつつある。XRPのソーシャルドミナンス(暗号資産全体のSNS言及量に占める割合)は約0.259%まで縮小し、3月末や5月中旬に見られた急騰局面から大きく後退した。過去の急落局面ではネット上の議論が一時的に活発化したものの、継続的な買い需要には結びつかず、その後は再び沈静化している。
クジラの関与低下とソーシャル上の関心後退が同時に進行する局面は、多くの場合、資金の「蓄積」より「分散(売り抜け)」が進んでいるシグナルと解釈される。XRPにとって、反発局面を下支えしうる2つの重要な買い手要因が失われつつある格好だ。
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XRPのテクニカル分析
中長期チャートも依然として下向きを示唆している。XRPは2025年7月に付けた史上最高値3.66ドル以降続く下降トレンドラインの下側にとどまり、戻り局面ではことごとく上値を抑えられている。ピークからはすでに半値超の下落となっており、高値・安値ともに切り下げる典型的な弱気パターンが継続中だ。
また、価格は対称三角持ち合いを下放れしており、このパターンから算出される下値の目安は0.73ドル近辺となる。一方、これまで強いサポートとして意識されてきた0.786戻しのフィボナッチ水準である1.17ドル近辺も、買い戻しを十分に惹起できずにいる。週次ベースの出来高も減少傾向が続いており、需給面での買い圧力の弱さがうかがえる。
モメンタム指標も弱気見通しを補強する。週足の相対力指数(RSI) は、2022年から続いてきた上昇トレンドラインを下抜けた後、およそ28まで低下した。RSIは5月に一度、割り込んだトレンドラインを下から試す形で反発したものの、その後は再び下落に転じ、2022年の弱気相場以来となる「30割れ」の売られ過ぎ水準を記録している。
一般的に、RSIが深い売られ過ぎに達すると短期的な自律反発が生じることもあるが、多くのアナリストは、XRPが1.17ドル水準を明確に回復し、週足RSIがいったん割り込んだトレンドラインを再び上回るまでは、中期トレンドを「戻り売り優勢の弱気局面」とみなしている。
こうしたシグナルが確認できない限り、テクニカル面からのシナリオは、今後数カ月にわたって0.73ドル前後のサポートゾーンを試しに行く展開をメインシナリオとして示唆している。




